ASAの、ただのクルマ好き 第213回 UVカットガラスなら日焼けしない! というわけじゃないの知ってます?

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投稿日時
2019/07/31 23:34
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UVカットガラスなら

日焼けはしないは本当?


今年は冷夏で済むかな?とちょっと期待していたASAです。でも、突然猛暑モードに切り替わり、毎日ヘロヘロです。クルマに乗っているときはエアコンが効いていて快適でしょ、とよく言われるのですが意外にきついのが日差し。ジリジリした暑さは結構堪えますよね。


最近のクルマの多くはUVカットガラスを採用しています。UV99%カットと聞くと、日焼けしないから安心、と思っていないでしょうか。でも、その文字だけを鵜呑みにしてはいけません。じつは、UVには波長によって分類され、どの波長をカットしているかが重要なんですね。たとえば、夏場に運転していると窓側の腕だけが日焼けしていることに気付くことがありませんか。確か自分のクルマはUVカットガラスを採用していたハズなのにおかしいな、と思ったことがある人は多いんじゃないでしょうか。


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じつはUVカットガラスは紫外線をすべてカットしているわけではないんです。たとえば、余程の高級車やUVカットガラス仕様でない限り、フロントの合わせガラスは約99%。サイドの強化ガラスは約90%のカット率のものが多いようです。


それだけカットしていれば、日焼けが少ないのでは?と思うのももっともでしょう。ところが、この数字を鵜呑みにしてはいけないんですね。ここに数字のマジックがあるんですよ。


紫外線(UV)は波長によって分類されているんですが、一般的に言われているのは、波長が200~400nmの近紫外線。さらに近紫外線は、波長によってUV-A(315~400nm)、UV-B(280~315nm)、UV-C(200~280nm)に分類されています。


このうち、UV-Bは日焼けの原因とされており、より波長の長いUV-Aはシミなどの皮膚の老化の原因とされています。

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ちなみに、UV-Cはオゾン層によって、ほぼ地表に到達することはないんですが、UV-Aは大気を通過する率が高く、しかも季節や朝夕といったことで減衰することなく人体に影響を及ぼすというので注意が必要なんですね。


さて、ここからが本題です。クルマのUVカットガラスのカット率を測定する基準は、なにに基づいているかのか? クルマ用ガラスのUVカット率は建築用ガラスのUV基準(ISO-9050)である280~380nmを用いているんですね。


ところが、全紫外線のうち95%を占めるUV-Aのうち、その50%が380~400nmの波長なんです。つまり、クルマ用ガラスがUV99%カットでも、肝心な部分の波長カット率を測定していないのだから、ある意味”無意味”数値なわけです。




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これが、”UVカットガラスなのになぜか日焼けする”原因なんですね。参考までに、日焼け止めといった化粧品など人体に使用される基準(ISO-13837-A)では、280~400nmの波長で測定しているそうですよ。


また、UVカットガラスでは、日差しの暑さをカットすることはできないのをご存知でしたか? 暑さの原因は紫外線ではなく赤外線(IR)だからです。最近では、このIRカットをうたったクルマ用ガラスもありますね。ちなみにIRカットガラスは、遮熱効果により車内の温度上昇を抑えてくれるのでエアコンの効きが良くなり、その結果燃費にもいい効果があるんです。


では、いま乗っているクルマのUVカット率をさらに高めたい場合、どう対処したらいいんでしょう?


ひとつの方法としては、UVカット率がより高いウインドウフィルムを貼る方法です。


同時にIRカットもできるものを選ぶとより効果的でしょう。


ウインドウフィルムは、透明なものでも可視光線透過率によってはフロントやフロントサイドウインドウに貼れない場合があるので、貼る際には注意が必要です。参考までに車検に通るためには可視光線透過率は70%以上を確保していないといけません。


で、最近のクルマの窓ガラスはノーマル状態でも可視光線透過率が74%程度のものもあるので、透明だと思ってフィルムを貼ったら透過率が70%を割ってしまった、なんてことも実際にあるみたいです。


フロントウインドウの場合、万が一ノーマルの窓ガラスが飛び石等で破損した時には、市販品でより高性能のものを選ぶという手もあります。たとえば、オートグラスが販売している交換用フロントガラスの『クールベールプレミアム』は、化粧品と同じUV基準ISO-13837-AでUVを99%カットを実現しています。

しかも、IRも90%以上カットしてくれるんです。フロントウインドウをこういった高性能なモノに交換するだけでも、効果はかなりあるハズですから、交換しなくてはいけないような場合には。考慮してみるのもいいかもしれませんね。


UVカットガラス車なのに、なんで日焼けをするし暑いの?と気になっていた方は、この際いろいろウインドウガラス対策をしてみると、より快適な夏を過ごせるようになるんじゃないでしょうか。


是非試してみてくださいね。