ASAの、ただのクルマ好き 第237回 50年前のデカールをプラモに貼ってみました!

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投稿日時
2020/05/31 22:52
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50年前のデカールって

ちゃんと使えるんです!!


COVID-19、新型コロナウイルスっていった方がわかりやすいですね、ASAです。緊急事態宣言が全国で解除されましたが、まだまだ油断できないですよね。すぐに第2波がやってくるんじゃないかと、心配な日々です。


で、ずっと家ごもりをしていたので、いままでできなかったことにトライしたのが未完成プラモデルにデカールを貼ること。クルマなど、多くの模型は最後にデカールを貼って命が吹き込まれるというか、存在感が大きくアップします。でもね、どうも貼るの昔から苦手だったんですよね。


デカールを貼る前に、つい次のキットを作り始めてしまうので、デカールを貼らずじまいのプラモが小さいときはたくさんありました。さすがに歳とってくると製作スピードが低下する分、デカールを貼る時間はたっぷりあるんですが、今度は目がついてこない。




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あとは、貼りたくてもデカールが紛失してしまっていたり、経年変化でデカールが劣化していて貼れそうもないという理由もあります。そんなこんなで、気になりながらも放ったらかしにしてあったのが、中古で半完成品を手に入れたバンダイ1/12スケールのSTPタービンカー・キットです。


イギリスのモデラーがオークションに出していたのを10年くらい前に購入。大分汚かったのをクリーニングして、壊れている部分にも手を入れ、まあ見られるくらいにはなっていたんです。


確か60年代後半から70年代初頭に発売されたキットで、製作されたのもその当時だとか。それにしては手塗ながらも丁寧な塗装が施してあり、デカール類も純正が貼られていました。


ところが、前後の40番のナンバーが貼られる部分はしっかりとサークル部分がブラック塗装で再現されているのに、肝心の白いナンバーが入ってません。ちょいニュアンスは違いますが、仏作って眼を入れず、ってな印象でした。

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しかも、入手した時点では残りの純正デカールはありませんでした。リプレイスデカールが発売されているので、それを貼れば済むことなんですが、一応オリジナルのデカールでここまで仕上げてあったので、できれば純正品を使って仕上げたいなという気持ちから、放置してあったんです。ま、面倒というのも正直あったんですけどね。


じつを言うと、バンダイのキットは半完成品を含めかなりの数を保有してます。もちろん、未使用の純正デカールも予備が何枚か手元にあったんです。


じゃあ、それを貼ればいいじゃん、と言われればその通りなんですが、問題点がひとつ。それは経年劣化で純正デカールがひび割れちゃっていることなんです。


さすがに1970年製のキットといえば50年前。このコラムを読んでくれている方の中には、まだ生まれてない、いや両親ですらまだ子供だった、という方もいるに違いありません。何しろ半世紀前ですからね。

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そこで、何枚かの純正デカールをチェックすると、部分的にはひび割れていな様ですが、使えるかは賭けです。


で、使いたいナンバーの部分は、面積が広いせいか、どれもがひび割れていました。このまま水に浸ければバラバラにひび割れてしまうのは間違いありません。


どうしたらいいんだろうと、調べていたら、ありましたよいいものが。マイクロスケールという会社が作っているリキッドデカールフィルムという液体です。


説明によれば、古いデカールのレストアやカスタムデカールの製作に使えるというんです。使用方法は簡単で、ひび割れた古いデカールの表面にただ筆で塗るだけでOK。


リキッドは非常に薄く伸び、乾燥するとほとんど気にならないくらいの薄さに仕上がるそうです。カスタムデカールとは、ガラス板等にリキッドを塗って乾かした後に表面に塗料でマーク等を描き、乾いたら剥がして糊で模型等の表面に貼れるんだそう。簡易デカール製作が可能ってわけです。


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これいいじゃん!とネットで探してみたのですが、日本のホビーショップではどこも売り切れ。どうやら、日本に入って来たのは結構前で、しかも、あまり売れなかったのか、再輸入していないみたいです。お値段は確か1500円位だったと記憶してます。


で、メーカーの地元、アメリカならあるかな、と調べてみたらちゃんとありましたよ。しかもお値段は1本3ドル位。送料を入れると日本で買うより割高ですが仕方ありません。試しに購入してみました。


到着した商品は、小さな栄養ドリンク位のサイズ。50cc位入ってるでしょうか? フタを開けてみると入っているのは透明な液体。水のように粘度もサラサラです。


早速ひび割れた古いデカールの表面に筆で塗ってみると、スーッと薄く伸びて簡単に塗れます。乾くのを待ってチェックしてみると、かなり薄く伸びていて、筆塗りでも問題なさそうです。ただ、相当薄いせいかひびがくっついているか不安。





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そこで、乾いたら塗るを4回ほど繰り返してみました。うまくひび割れが補修されてくれているといいんですが。


と、ここまでを行ったのはなんと1年くらい前だったんです。デカールを補修する液剤を見つけ、デカールを補修した時点で、結構燃え尽きたというか、では貼りましょうか、というところまで踏ん切りがつかなかったんです。


変な話ですが、古い純正デカールを切る段階で、なんというかもったいないな、と。間抜けな話です。


で、そのまま放置してあったキットとデカールを久々に見つけたのがこの家ごもりのさなか。他にやることがなかったし、家の中ですぐにできるということで、ついに50年前のデカールが貼れるのかをトライする時がやってきたというワケです。


ま、そこまで大げさなことじゃないんですけどね。


模型にはナンバーを貼り付けるサークル部分が塗装で再現されているので、40番の部分だけ丸く切り抜いて使用することに。


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まずはフロントの40番を切り抜いて水に浸けました。すると・・・。はい、見事にデカールが割れました。どうやら塗りが甘かったようでフィルムがうまくひび割れを補修していなかったようです。


それでも細かく割れたわけではなく、6枚程度に割れただけなのでうまく継ぎはぎしてノーズに貼ることが出来ました。一部欠損してますが、この部分は塗装で補修できそうです。


リヤの40番はというと、こっちは完全にひび割れが補修されていて、問題なく普通に貼れました。少し厚塗りしておけば、ひび割れはうまく補修できるみたいです。いやー嬉しいです。


ほぼ50年ぶりにナンバーが入って、命が吹き込まれた感じがする1/12スケールのバンダイSTPタービンカー。なんとなく、カッコよく見えるようになった気がするから不思議です。


みなさんも、押し入れに入ったデカールを貼っていない未完成キットがあったら、この機会に貼って完成させてみてはいかがでしょう。きっと、仕上がりに感動しますよ。

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■リヤはうまくひび割れが補修できていたようで、水に浸けても割れることなくキレイに貼ることが出来ました。いやー、50年経ってもちゃんとデカールが使えるなんて感動ものです。

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■ボディサイドにも純正の文字デカールを貼ってみました。こっちもまったく問題なく普通に使えましたよ。STP OIL TREATMENTのスペルがTREATWENTになっていたりとお茶目なところがありますが、やっぱり純正にこだわるのはいいものですね。

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■ナンバーが入っただけで、雰囲気がグッと良くなるでしょ? ちなみに1番トップの2台の画像、手前の1台は、インディカル製のリプレイスデカールで仕上げたもの。奥側が、今回純正デカールで仕上げたものです。ボディカラーのレッドも、手前は蛍光レッド。奥はソリッドレッドで仕上げています。雰囲気が大分違いますが、自分の好みで塗っていいんじゃないでしょうか。