第160回 アルファロメオ4Cスパイダー(4)

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投稿日時
2016/09/27 12:12
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(前回の続き)同じ横置きミドシップ方式を採用するエリーゼなどは、限界領域手前では軽快な走りを見せるものの、サーキットなどで限界を超えるとリアが唐突にブレイクする悪癖があり、この傾向は大きく重いハイパワーモデルほど顕著となるのです。

アルファもこうした問題を充分承知しているようで、広く採られたトレッド、車体やエンジンの軽量化など以外にも、前後トレッドのうち前側を広く採ることで、前輪を踏ん張らせる安定性を重視したアシ廻りのセッティングを施しています(エリーゼは反対に、コーナーリング時のリスクを承知で、後側を広く採って旋回性を重視している)。

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このようにスペックを読み解いてみますと、アルファロメオ4Cはクルマの成り立ちはピュアスポーツカーでありながら、ロータス・エリーゼSのような乗り手を選ぶスパルタンなモデルではなく、不特定多数のユーザーが乗ることを踏まえて、安定性を重視した性格のスポーツカーと推測することができました。

限界域の運転特性がシビアになりがちのミドシップカーではありながら、GTカーを得意とするアルファロメオらしい誰でも楽しめるマシンに仕上がっているのではないか・・・試乗にあたってはこのような仮説を建てて臨みました。いよいよ次回からは実際の試乗を行い、仮説の検証作業を行います(続く)。