第163回 アルファロメオ4Cスパイダー(7)

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投稿日時
2016/09/28 15:03
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(前回の続き)ゆりかもめ線「芝浦ふ頭駅」手前の交差点。この交差点は歩行者用の横断歩道がなく、幸運にも交通量が少なく、信号が青でしたので、フル加速からフルブレーキ、ターンインでコーナリングテストを行ってみました。その際の挙動はブレーキも非常に良く効き、ウェット路面にも関わらず挙動は終始安定しており、タイヤが路面をガッチリと捉えたままオン・ザ・レール感覚でタイトコーナーをクリアして行きます。

ミドシップ車でありながらピーキー挙動を感じることはなく、操縦特性は安定方向に振っているようです。事前にスペックから検分した通り、やはりGTやスポーツセダンを得意とするアルファロメオらしく、すべてがてのウチの中でコントロールできているような感覚で、万人が楽しめるミドシップスポーツとして4Cはしっかりと躾けられているとの印象を持ちました。

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その先のレインボーブリッジへアクセスするためのループ橋では、高速コーナーリングのテストを行いました。速度は制限速度+α+α(ご想像にお任せします・笑)。すると、先ほどまでのしつけの良さに若干のほころびを感じてしまいます。

挙動は相変わらず安定しているのですが、ノンパワステにも関わらず軽いハンドルから、ステアリングインフォメーションがどんどん失われて行ったのです。ウェットな路面と相まってどこへすっ飛んで行くかわからない印象を受けます。もちろん、クルマの挙動からは余裕が感じられ、ステアリングを切ればちゃんと曲がってくれるのですが、これは結構な恐怖体験です。

昔からアルファロメオはハンドリングに妙なクセがあり、なまくらな印象を受けることは多かったのですが、4Cスパイダーもそうした何とも微妙な伝統を引き継いでしまっているようでした(ちなみに油圧から電動パワステとなった現行ジュリエッタにも、そうしたなまくら感が残されていたのが微笑ましかったです)。

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4Cスパイダーのコーナリング特性はロールを許さず、タイトコーナー/高速コーナーともにカート感覚でクリアして行きます。これはロールを許すアルファロメオの伝統的なコーナリングマナーとは異質なもので、その点がベテラン・アルフィスタの中には違和感を感じる人がいるかもしれません(続く)。