第176回 ポン・ド・レーヴ/アウトレーブpresent 童謡と唱歌の夜会(後編)

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投稿日時
2016/09/30 00:46
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(前回の続き)休憩時間を挟んで第2幕は開演しました。こちらはオペラ「<カヴァレリア・ルスティカーナ>より間奏曲」「ゴンドラの歌」「宵待草」など、第1幕とは異なりちょっとアダルティーな歌が続きます。ソプラノ歌手の金子道子さんにとってはまさに得意とするところ。名曲の数々を高らかに歌い上げます。

10曲目のピアノソロはピアノ奏者の伊東優里さんのオンステージ。プログラムでは「お楽しみに」としか書かれておらず、事前に曲名は明らかにされていません。どんな曲かと楽しみにしていましたところ、ショパンの名曲「別れの曲」でした。

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ピアノの旋律の美しいこの曲は「世界一美しいピアノ曲」とも呼ばれております。この曲を聞いて私が思い出すのは、映画「さびしんぼう」でしょうか。全編にこの曲が流れるこの映画は、瀬戸内の尾道を舞台としてに少年の甘酸っぱい恋をノスタルジックに描いた名作です。大林宣彦監督の尾道三部作がマイフェイバリット・シネマの私としましては本当に嬉しいサプライズでした。

同じショパンでもピアニストにとっては「幻想即興曲」のほうが技術の冴えを披露できるセレクトなのでしょうが、「ポン・ド・レーヴ/アウトレーブpresent 童謡と唱歌の夜会」には、やはりちょっぴり切ない「別れの曲」の方がふさわしく、素晴らしいセレクトだったと思います。

そして、プログラム最後の曲となったのがオペラ「〈トスカ〉より「歌に生き愛に生き」。自他ともに認めるワグネリアンの私は、ワグナー以外のオペラはあまり聞かないのですが、それでもジャコモ・プッチーニの<トスカ>くらいはさすがに知っていました。

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この物語は、画家とその恋人トスカとの激しい恋愛を描いたもので、今回歌われた「歌に生き愛に生き」は第2幕目のアリア。恋人の画家が政治犯の逃亡を幇助した罪で警察に捕まり、その恋人のトスカが警視総監に「画家の命を助けたければ1発犯らせろ」(もうちょっと言い回しは上品だったかもしれませんが・笑)と迫られるシーンで、過酷な運命を呪い神に助けを求める歌です。

<トスカ>は見せ場が多いオペラとして知られていますが、その中でもこの曲は指折りの名曲です。感情豊かに情感たっぷりに歌うことを求められる「歌に生き愛に生き」を、金子さんは見事に歌いきっていらっしゃいました。いや〜、やっぱり生で聴く音楽は違いますね。

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アウトレーブのスタッフさんによると、次回はクルマのイベントを開催する予定とのことですが、その次はまた文化的なイベントを開催したいと仰っていました。個人的には落語会なんかもいいかと思いますが・・・いかがでしょうか? ムッシュ&松岡社長(笑)。(了)

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<演奏者プロフィール>

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<告知>
「ポン・ド・レーヴ/アウトレーブpresent 童謡と唱歌の夜会」に出演された金子道子さんのコンサートが、11月25日(金)に大田区民ホール・アプリコ・小ホールで開催されます。お誘いあわせのうえ、奮ってご参集くださいますよう、お願い申し上げます

日時:2016年11月25日(金) 開場18:30/開演19:00
場所:大田区民ホール・アプリコ・小ホール
前売り券:2500円 当日券:3000円 全席自由
チケットお申し込みお問い合わせ
事務局■FAX:045-421−7588
    E-mail:suono_felice@yahoo.co.jp
後援:スター楽器(株)、大田区民オペラ合唱団、横浜むさしの会

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