第194回 VWパサートGTEヴァリアント アドヴァンス(9)

操作メニュー
投稿日時
2016/10/03 18:04
[写真]

(前回の続き)パワートレインはゴルフGTEと共通の1.4ℓ直DOHCインタークーラーターボ+モーターで、最高出力は156ps(エンジン)+116ps(モーター)です。ゴルフGTEに比べてエンジンで6ps、モーターで3ps出力が向上しているのは、210kgも重くなった車両重量に対応するためにセッティングを見直した結果です。組み合わされるトランスミッションは6速DSGとなります。

イギニッションキーを回し、シフトをドライブに入れるとパサートGTEヴァリアントは無音のままスルスルと走り出します。じつはPHVの同車はスタート時にはEVモードとなり、約50kmのゼロエミッション走行を可能にするのです。しかし、この状態ですとバッテリーの電気がすぐになくなってしまうので、モードをHVにして走行を続けることにしました。

[写真]

以前、ガソリンエンジンのパサートTSIトレンドライン(セダン)にごく短時間試乗したことがあったのですが、そのときは同じエンジンを搭載するゴルフⅦに比べて低〜中速域で若干加給遅れを感じるような場面があり、ボディサイズと相まっていささかかったるく感じる瞬間があったのも事実です。ところは、モーターのアシストが受けられるGTEでは、俊敏とまでは言わないまでも、モーターの適切なアシストが受けられることもあり、街中ではストレスなく運転することができました。

加速が必要なときには、スイッチをオンにして「GTE」モードを入れれば、モーター+バッテリーにより最高出力は272psへと跳ね上がります。DCCのモードを「スポーツ」にすることで、足回りが適度に引き締まり、両モードの組み合わせにより、それなりにスポーティな走りが楽しめます。もちろん、1.8t近い車重のためスポーツカーのような走行性能を期待することは望めませんが、交通の流れをリードできるくらいは余裕です。

[写真]

ハイブリッドの制御系は非常に精練されており、EVからHVへ、HVからガソリンへといった制御の切り替わりにも違和感がありません。しかも、エンジンとモーターの両方を同時に使用するGTEモードもあり、「HV車嫌い」を公言している私でも違和感なくドライブを楽しめました(加速が必要なときには、ロボットアニメの主人公になりきって「チェーンジ! GTEモード、セットオンっ!!」(cv神谷明)などと叫んでからスイッチを入れて遊んでしまいました・笑)(続く)。