第199回 ナンパのススメ(最終回)

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投稿日時
2016/10/04 23:01
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(前回の続き)Yさんとしばらく閑談していると「それらなら運転席に座ってみる?」という信じられない申し出をしてくれました。Yさんにとっては大切の愛車、しかも希代のラリーマシン・ストラトスのコクピットに座っていいですとぉ〜!?

自動車雑誌のライターをしていた私でも、スーパーカーに乗り込んだ経験は数えるほどしかありません。しかも、子どもの頃から憧れていたストラトスのコクピットに座れるなんてチョー感激です!

ストラトスのコクピットに収まると、レプリカに比べて車内が広くいことに気がつきました。たしかにヘッドスペースにゆとりはなく、進行方向にやや斜めに座るタイトなコクピットこそ変わりはありませんが、レプリカと違って本物は身体を収めてしまえば意外と居心地は悪くありません。

Yさんは「本物はサイドシルの厚みがないからだよ。それというのもボディの構造がレプリカと違うだ。本物がセンターモノコック+サブフレーム構成となっているのに対し、C.A.Eをはじめとしたレプリカのほとんどが、鋼板構成フロア+丸型パイプフレームになっているんだ」と親切にも教えてくれました。なるほど、レプリカとはそんな違いがあったんですねぇ〜。

丁重にお礼を言うと「そんなに好きなら毎月仲間で集まるミーティングに遊びにおいでよ。ジャンルを問わず、いろいろなクラシックカーが集まってくるよ」と、今日初めて会う私を仲間内のイベントに誘って下さいました。これは本当に嬉しかったですね。ぜひ近いうちに遊びに行きたいと思います。

名車とそのオーナーとの出会いは一期一会です。お互い共通の趣味を持つ者同士、礼節を尽くし、「クルマが好き」という気持ちをキチンと伝えれば、接すれば相手の人も必ず応えてくれるはずです。こうした素晴らしい出会いを増やすためにも、これからも私は名車を見かけたらナンパに励みたいと思います(了)。