ASAの、ただのクルマ好き 第198回 戦闘力を考えたらやっぱり軽量ボディが有利ですね

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投稿日時
2019/03/31 23:54
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レジン製とグラスファイバー製では

ボディの重さがまったく違うんです


以前にも紹介していますが、ドイツのFEIN DESIGN MODELL製スロットカーの新しいキットが届いたので再登場です。


このメーカーのキットは抜群のディテールと精密なパーツ構成で、マニアを唸らせる素晴らしいものです。しかも少量生産で再販もないということもあり、少々高価でも多くのファンがいるんです。


今回も友人に頼まれてドイツから送ってもらいました。今回の新作は1970年のカンナムカー、オートコーストTi22です。ほとんどモデル化されていないだけに、マニアには涙モノのキットなんだそうですよ。


で、今回のモデルには通常のレジン製ボディのPU版と、グラスファイバー製ボディのGFK版の2種類が用意されました。その違いは、簡単に言えばボディの素材が違うという点。他のパーツ構成はまったく同じになっています。

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写真を見てもらえばわかると思うのですが、ボディだけを並べてみると単に表面の色がちょっと違うくらいの差しかありません。ちなみに向かって左側の白っぽいボディがGFK版で、右のグレーの方がPU版です。


ボディをひっくり返して裏側から見ると、その違いがちょっとわかります。PU版の方は表面がつるっとしているのに対して、GFK版ではざらざらして見えます。


なぜこんな違いがあるのかというと、製法が違うからです。PU版は簡単に言えば型にレジンを流し込んで成型するのに対し、GFK版では型にグラスファイバーを貼って成型しているんですね。


で、何が変わるかというとボディ重量に大きな差が出るんですね。実際に計ってみると、PU版は重さが35gだったのに対し、GFK版ではわずかに15gと半分以下しかありませんでした。


たった20gじゃん、と思われるかもしれませんが1/24スケールのスロットカーでこの重量差は大差です。



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シャシーやモーターがイコールコンディションのレースでは、ボディの軽量化は重要なポイント。マニアが作るボディは、とにかく軽くするために、塗装を薄くしたり接着剤を少なくしたりするなど小さな涙ぐましい努力を積み重ねているんです。


もちろん、美しく精巧に作り込みながらですから芸術品と言っていいでしょう。で、同じボディであればもともと軽量なほうが有利なのは当然です。


ちなみにFEINのGFKボディは、軽いだけでなく美しい仕上がりやディテールの細かさでも群を抜いています。


GFKボディはグラスファイバーを貼りこむのが難しく、薄く軽量に仕上げるには高い技術が必要なんだそうです。FEINのGFKボディを担当しているのはドイツのNIEMAS RACECARSというメーカーで、FEINの代表によれば、ドイツ国内で一番技術が高いとのこと。


確かに細部の仕上がりを見ると、いったいどうやって貼りこんだのだろうという複雑な部分が見受けられます。

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■こちらはPU版キットで、上がGFK版キット。ボディ以外のパーツは共通です。箱のデザインが若干違います。





ちなみにPUキットは189ユーロに対して、GFKキットは238ユーロとその価格差は約50ユーロ。日本円にして6000円以上です。


この差を大きいとみるか小さいとみるかは個人差はあるとは思いますが、勝ちを追求するスロットカーマニアほどGFK版を選んでることを考えると、その価値は十分にあるみたいですよ。


きっとボクもスロットカーにのめり込んでいたら、GFK版を買っちゃうんだろうな、あ~マニアじゃなくてよかったと思いましたよ。えっ、違うモンにつぎ込んでるじゃん、だって? ハイ。返す言葉がありませんです。




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■こちらはGFK版ボディ。重量はわずかに15gしかありませんでした。めちゃくちゃ軽いです。それに対してPU版(下)は35gあります。


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■ボディの主要部分には的確に補強が入ってます。薄いボディだけに必要なんでしょうね。

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■本物のFEIN製GFKボディである証のシールがボディ裏側に貼られています。粗悪なコピー商品があるらしく、FEINの代表は頭が痛いと言っていました。

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■1970 AUTOCOAST Ti22 Can-Am GFK Slotbody kit